女子フィギュアスケートで圧倒的強さを誇るロシアの選手たちは、若手選手のほとんどがエテリ・トゥトベリーゼコーチの元で練習をしています。
エテリ組といわれ、フィギュア界では注目を集める彼女たちですが、エテリコーチは選手への指導が厳しいと有名でコマのように使い捨てていると噂されているようです。
北京オリンピックではワリエワ選手のドーピングがきっかけでエテリコーチが注目されていますが、これまでエテリコーチに指導を受けてきた選手の現在や若い選手を潰すと言われる選手への扱いなども詳しく解説していきます。
さらに、ロシアと薬物・ドーピングの深い関係についてもまとめました。
Contents
エテリ組・コーチの選手の使い捨てが問題に!
2022年の北京オリンピックで、ロシアの金メダル候補であるワリエワ選手ですが、ドーピング検査で陽性反応が出てしまい問題となりました。
【発表】ワリエワ、ドーピング検査で陽性 昨年12月の検査でhttps://t.co/XDax8y5REW
国際検査機関の発表によれば、ロシア側は陽性判明後に五輪出場を認めており、IOCはロシア側の決定に異議申し立てを行うという。スポーツ仲裁裁判所が、ワリエワが個人戦に出場する予定の15日までに裁定を下す。 pic.twitter.com/y0D8u450oE
— ライブドアニュース (@livedoornews) February 11, 2022
このことをきっかけに、エテリコーチは選手をコマのように扱い使い捨てていることが問題視されています。
選手の人生を使い捨てにするロシア怖い
プルやザギの栄光にまで泥を塗る行為
お薬使ってまで少女を使い捨てにするエテリ怖い
とても尊敬できる指導者じゃないわ— 🌸オリオン-アン🌻 (@orionn_an) February 14, 2022
ロシアはドーピングもまあそうだけど、エテリの選手使い捨てどうにかならんの?
— dekahip (@kiyujukebaku) February 15, 2022
私はそもそも使い捨て戦略のエテリ組が昔から嫌いなのでどっちでもいいんだけど、ワリエワ本人のことを考えたらドーピングが嘘ならIOCが公式に発表したほうがいいのでは?今の沈黙気持ち悪い……
— 亜姫 (@arashi_nm7) February 11, 2022
ぶっちゃけ私はエテリ組好きじゃないです
あの使い捨て感虐待かよって思う— ち。 (@ccchimm18) February 14, 2022
具体的に、「エテリコーチの選手使い捨て」とはどのようなことなのでしょうか?
エテリ組・コーチの使い捨て指導とは?
エテリ組の選手たちが使い捨てされているといわれる理由について見ていきましょう。
だから17歳ぐらいからみんな消えていくねん…
体もロシアの女性やし、どうしても大きくなっていくからジャンプできんくなったり、あと食事制限で栄養とれてないから骨ボロボロで怪我して20歳前に引退していくのが多い…エテリの門下生は使い捨て方式。
ザギトワも金メダルでその後終わり。— 雨の羽根【No162🛡teamDOJ】毎週土曜21時からです🌸 (@amenohanesan) February 14, 2022
エテリコーチの選手使い捨て①選手生命が短い
エテリコーチは若い選手を育てるのが上手いといわれていますが、コーチとして選手を担当するの期間が他の指導者に比べて圧倒的に短いということで知られています。
エテリコーチは過去に選手についての話の中で、
若い内に活躍してさっさと引退するのがいい
との言葉を残していますので、1人の選手をずっと指導するスタンスではないことがわかります。
エテリコーチの元で活躍していたユリア・リプニツカヤ選手でさえ、2009年〜2015年という6年間の短い期間しかコーチを担当していませんでした。
新たに若い素質のある選手が入って来ると、そちらの選手を優先的に指導するようになっていくため、選手の使い捨てと言われています。
エテリコーチの選手使い捨て②厳しい食事制限
さらに、エテリコーチの指導の中で有名なのが厳しい食事制限です。
過去にエテリコーチから指導を受けていたダリア・パネンコワ選手が、食事制限について語ったインタビューでは、毎日体重計に乗り、100g単位での日々の厳しい体重管理をされていたと答えています。
また、ユリア・リプニツカヤ選手の引退理由は拒食症でした。
ロシアのフィギュアスケート選手ユリア・リプニツカヤさん(19歳)が拒食症だったことを告白し、現役引退を表明した。
(引用:ハフポスト)
体重が増えないように食事は食べず、セルロースの粉を舐めて栄養を摂取していたといわれています。
ロシア人は女性であっても成長してしまうと体が大きくなり、体重が増えるのでジャンプの際に高く飛べなくなってしまします。
そのため、幼い選手の身体が成長しないようにり栄養を取らせず食事を制限しているようです。
食事を摂らないことで栄養不足となり、体を壊したり怪我をしやすくなるため結果的に選手生命が短くなってしまうのです。
そして、成長と共に成績が残せなくなってくると新たな若い選手の指導に変更するため使い回しをするのです。
エテリコーチの選手使い捨て③ドーピング疑惑
今回のワリエワ選手のドーピング発覚で、エテリコーチ(エテリ組)が若い選手ばかりを選んで指導している理由が、ドーピングしても未成年で判断できなかったという理由で試合に出場できるからだったことがわかりました。
ワリエワが陽性反応を示したが、異議申立を受けてロシアアンチ・ドーピング機構は暫定資格停止処分を解除。
IOCはこれを不服としてCASに上訴するという。
ワリエワ、ドーピング陽性反応 ロシア機関は処分解除、IOC上訴へ:朝日新聞デジタル https://t.co/QWo0nPaZuN
— 後藤太輔 taisuke goto (@gototaisuke) February 11, 2022
ワリエワ選手に出場許可が出たのは、世界ドーピング防止規程で16歳未満の関係者は「保護されるべき者」であると示されているからというものでした。
ワリエワの出場可能判断は、16歳以下であればドーピングしても罪に問わないという国際的な判断ということか。
だとしたら、これからもロシアは若年層の強化に一層力を入れるだろうし、選手生命は短くなる。
これは納得いかないなー。— akarukunakayoku(ちゃや) (@akarukunakayoku) February 14, 2022
つまり、エテリコーチの門下生・エテリ組はドーピングをしても大会に出場できる未成年をメインに育成しており、年齢が高くなってドーピングできなくなった選手は指導から外して使い捨てるという仕組みのようです。
エテリ組がドーピングをしていると言われる5つの理由については、さらに詳しくこちらの記事でまとめてあります。
エテリ組ドーピング疑惑の5つの理由!ロシアの薬物問題&過去の不正選手とは?エテリ組・コーチだけでなくロシアが薬物を容認?
エテリコーチに教わる選手がドーピングを違法行為と思っていない可能性があるとわかる発言がありました。
ジュニア選手が「正しいドーピング」という言葉を使っていたことがあるようですので、エテリコーチはドーピングがいけないと教えるのではなく、禁止薬物を正しく使うことを教えていると思われます。
エテリんとこのジュニア選手がつべで正しいドーピング発言してたのが忘れられない。大騒ぎになったよね。ドーピングはドーピングです。だからロシアは国ごとオリンピックから排除されてしまうんやで
— 柳!!!@さがみ 次は3月 (@yanagi_yoi) December 15, 2019
そもそも、ロシアは国家ぐるみでドーピングを隠蔽していたことが発覚し、オリンピックを含めた大会へ国として出場することを禁止されています。
14年ソチ冬季五輪におけるロシアの国家ぐるみのドーピング違反は、16年リオデジャネイロ五輪の直前に発覚した。世界反ドーピング機関(WADA)がロシアの全面的な参加禁止を求めた。
そのため、今回の北京オリンピックでもロシアの選手は「潔白を証明できた選手だけが個人資格で参加。」というスタンスで参加していました。
ワリエワ薬物疑惑に「関わってない」繰り返すIOC 薄い当事者意識:朝日新聞デジタル https://t.co/lQ1yASlKYa # そもそもロシアは2014年ソチ五輪などでの組織的ドーピング違反による処分中である。ワリエフ氏は、北京五輪に出場できる資格があるのか。潔白を証明できた選手だけが個人資格で参加。
— 渡部篤 (@watanabeatushi) February 15, 2022
しかし、ワリエワ選手にドーピング検査で陽性が出てしまった時点で、潔白の個人選手に該当しないため、出場は停止されるべきだったのではないかとの意見が多く寄せられていますね。
▶︎ワリエワの心臓病はドーピングのための嘘?薬の成分や効果は?
今回、ワリエワ選手のドーピングが発覚した際も、ロシアは全面支援を掲げていました。
ロシア大統領府、禁止薬物陽性発覚のワリエワを「全面支援」https://t.co/S8A5iQcvW9
— AFPBB News (@afpbbcom) February 11, 2022
これでは禁止薬物の使用を容認していると思われても仕方ありませんし、国としてドーピングが違法であるという認識が持てていないことになります。