高梨沙羅の失格理由は痩せてしまったのが原因?スーツ規定違反を詳しく解説!

北京五輪の花形ともいえるスキージャンプで、1人目として登場した高梨沙羅選手が失格となったことで話題になっています。124・5点という大ジャンプを見せた矢先の出来事だったため、高梨選手はショックで号泣してしまいました。

スーツが規定より2センチ大きかった」という理由だそうですが、スキージャンプについてあまり詳しくない人からすると「?」ですよね。この記事では、スキージャンプの違反について詳しく解説するとともに、なぜ高梨沙羅選手が規定に引っかかってしまったのかについてもまとめていきます。

高梨沙羅が失格で涙

まずは、高梨沙羅選手に何が起きたのか!?問題の瞬間を動画で見ていきましょう!

日本代表団体の1人目として先陣を切り、103メートルの大ジャンプを見せた高梨沙羅選手は、124・5点と高得点を叩き出し、今大会はじめての笑顔を見せてくれました。

しかし、2人目の佐藤選手のジャンプが飛び終わる頃に、「高梨沙羅選手がスーツの規定違反で失格です」という解説が流れてきます……

高梨沙羅選手の大ジャンプのおかげでメダル獲得まで大きく前進した日本でしたが、ここで大きく後退してしまう結果となりました。

2回目のジャンプで巻き返すも、惜しくも日本は4位

その後、一度は泣き崩れて控室に戻ったものの2回目のジャンプのため滑走台に戻ってきた高梨沙羅選手。次もK点越えの98メートル50を飛びました。

結果としては4位で惜しくもメダルを獲得することはできませんでしたが、1本目のジャンプが素晴らしかっただけに、日本国民としては非常に悔しい結果となりました。

2本目も素晴らしいジャンプを見せた高梨沙羅選手でしたが、着地と同時にその場でうずくまってしまいました。なにが起こるかわからないのがスポーツなだけに、波乱の展開ですね…!

高梨沙羅 失格 理由 痩せた 原因 スーツ規定違反引用:https://www.daily.co.jp/

高梨沙羅が失格になった理由を詳しく解説

ここで改めて、高梨沙羅選手のスーツ規定違反について詳しく解説をしていきます。

高梨沙羅選手の失格についての概要

まず、今回の高梨沙羅選手の「スーツ規定違反」とは、太もも部分のスーツ幅が規定のサイズを超えていた、というもの。

高梨沙羅選手は、ジャンプ直後にスーツのサイズを抜き打ちで測定されたところ、スーツのサイズが規定違反になっていたということですね。

スキージャンプにおける「スーツ規定違反」とは?

高梨沙羅 失格 理由 痩せた 原因 スーツ規定違反引用:http://bank-of-data.com/

簡単に説明すると、大きく空中で飛ぶスポーツであるスキージャンプの場合、スーツの大きさや余白の持たせ方によっては、飛行に大きな影響を与えてしまいます

モモンガが両手を大きく広げて飛ぶのをイメージしてもらうと、なんとなくわかるのではないでしょうか?身体よりスーツの余白が多いぶん、大きくジャンプができますよね。

そのため、

「直立姿勢で、スーツ寸法はボディーと一致しなければならず、最大許容差はスーツのあらゆる部分において、ボディーに対しプラス1センチ~3センチ(女子は同2センチ~4センチ)とする」と決められている。

引用:https://www.nikkansports.com/

とのこと。つまり、身体のあらゆる部分における胴回り(寸法)と、スーツの胴回り(寸法)が4センチ以上の乖離があったということになります。

スーツのサイズ測定は抜き打ちでランダムに行われる

W杯を転戦する高梨クラスだと、年間約20着を使用し、常にベストの状態のスーツで試合に臨んでいる。

引用:https://www.nikkansports.com/

という記事があるように、基本的には選手はこの規定に関して普段からかなり厳しくチェックしているはずであり、今回も高梨沙羅がその部分を怠っていたというわけではないはずです。

また、今回の太もも部分での失格はこれまでにも「聞いたことがない」ほど異例なことのようで、高梨沙羅選手は運が悪かったと言わざるを得ないといったところでしょうか…。

高梨沙羅選手はこの2日で痩せてしまった可能性が高い

高梨沙羅 失格 理由 痩せた 原因 スーツ規定違反引用:https://hochi.news/

高梨沙羅選手は、5日のノーマルヒルで個人4位だったことをうけ、「もう私の出る幕ではないかもしれないな、という気持ちもあります」という悲痛なコメントを残していたのが印象的でした。

日本のスキー界を一身に背負い、第一人者として引っ張ってきたからこそ、期待される結果を残せないことには人にはわからないほどの痛みがあるのだと思います。

多くのストレスやプレッシャーで痩せた?

高梨沙羅選手が2日前に個人戦で戦い、そこから心身ともに調整して団体戦に臨んだことを考えれば、心労も含めて足が2センチほど痩せてしまっていた可能性は大いにあります。

ネットでも同じような意見が多数あがっています。

スーツサイズ規定違反は管理側の責任も?

高梨沙羅選手の場合、年間20着を着用し調整していると言われています。それだけ注意していても起きてしまう、今回のスーツ規定違反。

それでは、普段どのようにスーツのサイズを管理しているのでしょうか?

基本的には頻繁にサイズを測りチェックすることや、滑走前にも検査が入ることもあるそうです。ただし、滑走直前に自分で股下を下げるなどのこともできてしまうため、抜き打ちで滑走後のチェックが入ることもあるとのこと。

つまり、普段から徹底して管理しているはずなのに、起きてしまった事故…そもそも防ぐことは難しいのでしょうか?

各メディアではこのように報じています。

原田氏は「本人の責任でも、測った審判の責任でもない。我々管理する立場がしっかり管理しないといけない」と話した。

引用:https://www.nikkansports.com/

着用するスーツはスタッフが手渡しており、「全く本人のせいではない」とかばった。

引用:https://hochi.news/

スーツのサイズに関しては、選手の一存ではなくあくまでチームとしての管理不足もあるようです。

優勝候補の国に続々失格者が?予想外の大波乱

実は今回、日本以外にもドイツ、オーストラリアも団体戦で失格者が出ています。

過去の大会でも、ひとり、ふたりくらいが失格になることはあるそうですが、こんなに続出したのは初めてだと解説の方が言っていたそうです。

オリンピックなのでなにがあるかわからないものの、日本、ドイツ、オーストラリアはどこも優勝候補でした。もしかしたら、なにかの力が働いた可能性も否めませんね。

そんな中、高梨沙羅選手を励ましたドイツの選手が話題になっています。

同じく失格者が出たドイツの選手と高梨沙羅選手の関係をまとめました。

▶︎高梨沙羅を励ましたドイツ選手は誰?失格選手で関係性も深かった?