【五ノ井里奈さん】陸上自衛隊のセクハラ隠蔽内容まとめ!野戦特化中隊の対応は?

自衛隊内部のかなりひどいセクハラ行為が告発されています。セクハラを告発したのは、元陸上自衛隊の五ノ井里奈さん(本名)です。彼女は自衛隊の訓練の初日から過酷なセクハラを受け、途中帰宅したと証言しています。

その後自衛隊を退職し、自衛隊の警務課や検察庁などに取り合うなど懸命な活動を続けています。この記事では、五ノ井里奈さんが受けたセクハラや隊員や中隊長の対応、その後の自衛隊の対応などをわかっている範囲でまとめていきます。

五ノ井里奈さんの「自衛隊セクハラ告発」がTwitterで話題になる

2021年の8月に自衛隊を退職したという五ノ井里奈さんは、陸上自衛隊の野戦特化中隊に配属されていたといいます。

五ノ井里奈さんの勇気ある告発が話題になったのはTwitterで、このようなタイムラインがバズっていたことから判明します。

街録ちゃんねる」のYoutube切り抜きが多くの人の目に止まり、インフルエンサーの滝沢ガレソさんに取り上げられたり、格闘家の青木真也さんにイイネされるなど、着実に声が広がっています。

一応、陸上自衛隊の野戦特化隊のHPを載せておきます。
>>https://www.mod.go.jp/gsdf/about/recruit/branches/tokka1.html

陸上自衛隊のセクハラ隠蔽の告発内容まとめ

五ノ井里奈さんは街録チャンネルというYoutubeでセクハラについての詳細を告発しています。動画はその箇所から再生されますので、ぜひ見てみてください。下記、内容をまとめます。

入隊当初から「セクハラ、パワハラが多い中隊だ」と忠告を受けていた

五ノ井里奈さんは体育学校を卒業し、陸上自衛隊に入隊します。そのなかでも野戦特化という中退に配属され、本格的に訓練を開始します。

当初から先輩たちから「セクハラ、パワハラが多い中隊だ」と忠告を受けていたそうです。(いや、どんな前提だよ!)

先に入所していたという同部屋の女の先輩からも「セクハラひどいよ」と言われていたそうです。その先輩は現在は退所済みとのこと。

山の訓練の夜の天幕で、初日から過酷なセクハラを強要される

そこでこんなセクハラを受けたと語っています。

  • 毎日飲み会がある
  • 急に胸を触られる
  • ほっぺにキスされる
  • 廊下で会うと抱きつかれる
  • 柔道の技と称して後ろから腰をふられる
  • 声を上げると「チクった」と言われ居づらい雰囲気になるので言えなかった

まだ前段ですがえぐすぎますね。ここまでの段階で、女の先輩やお母さんには相談していたといいます。女の先輩とはほぼ毎日「今日はこういうことされた」「ああいうことをされた」などの情報共有をし合っていたそうです。

しかし体育学校に行きたいという夢があったので、一度は「ここは耐えよう」という気持ちになったようです。

その後、1ヶ月ほど山の訓練があり、セクハラが再開されます。

  • 「接待しろ」と言われ男性隊員しかいない部屋に行かされる
  • 格闘技の「首を決める」技で倒される
  • 股を広げさせられ腰をふられる
  • 夏なので薄着のため局部があたるなど不快になった
  • 周りで見ている皆は爆笑していた
  • 同じことが4度繰り返し行われ、何十人の人が見ていた
  • 最後にやってきた男性隊員の人が「誰にも言わないでね」と言ってきた
  • その後も数日間セクハラ発言が続き、これ以上いたらやばいと恐怖を感じた
  • 女の先輩は最初は味方してくれていたが、上司の前になると「訓練だから」と手のひらを返した
  • 最終的には「お母さんが倒れた」という理由で家に帰ることができた

というのが、五ノ井さんが訓練から帰宅するまでの出来事です。

そもそも、セクハラも論外ですが、ふざけて人の首を決めるってそれだけでも犯罪案件ですね。格闘技において首を決めるというのは、つまりこういうことです。そもそも暴力行為ですし、ありえませんね…。

引用:https://spaia.jp/column/Judo/1085

そして、帰宅後最初は自衛隊を辞めるつもりはなかったという五ノ井さんですが、その後、中隊長(最後に話をした上司)が大隊長に報告をしていなかったことがわかったそうです。

その後、一課や警務隊が取り調べをしても「証言が出てこない」と言われ、「証言が出ないことには事件として取り扱えない」と言われました。検察庁にも取り合ったが不起訴処分となり、弁護士を雇うお金もないため、現在は「どうしようもない」状況のようです。

しかしこのまま終われないという五ノ井里奈さん。引き続き声を上げ続けていくとのことです。

自衛隊の隠蔽工作とは?

自衛隊のなかで警察の役割を果たす一課や警務隊が機能しない(証言も出ない)ことがわかり、自分で色々な情報を集めているという五ノ井さん。そこでわかってきたことは、自衛隊はいまだに隠蔽をしようとしていることだったそうです。

そのときの中隊長が口止めしたり、情報を提供してくれてた仲間も突然手のひら返ししてくるなど、自衛隊のなかで圧力がかかっているのではないかとのことです。

それでも、「戦うしかない」ということで現在はレスキューハウスのタイチョーさんに助けを求め、一緒に戦ってもらっているとのことでした。

引用:Twitter

今後具体的にどのように戦っていくかは現在模索中のようです。ただ、SNSでもバズりはじめているので、事態がなんらかの形で動くのもそう遠い未来ではないのではないでしょうか。

今後の野戦特化中隊の対応は?

さて、気になるのは今後の自衛隊側の対応ですよね。五ノ井里奈さんは、他の同期からも「セクハラはある」という証言は得ているようで、自衛隊のなかでセクハラが横行しているのはほぼ間違いなさそうです。

しかし、隊員は男性ばかりですし、数少ない女性が声を上げても五ノ井さんのように「一緒に声を上げてくれる仲間がいない」という状況になってしまっていることは予想がつきます。

一課や警務隊も「証言が出ないと立証できない」と言っているそうで、実際には止まってしまっているのが現状とのことでした。今後五ノ井里奈さんは

  • クラウドファンディングなどで資金を集めて国を相手に裁判を起こす
  • SNSなどでバズることにより話題性を集め、警察が再調査に動くなどを促す
  • 自分にセクハラしてきた隊員の実名をあげて晒す

このあたりが現実的な対応になってくるのではないかと思われます。

五ノ井里奈さんは実名顔出しで告発しており、相当の覚悟だと思います。ここ数日でかなりの人が彼女の支援を表明しています。世論がどのように動いていくかも見届けたいですね。自衛隊がどのように対応してくるかにも、注目が集まっています