2022年6月27日、K-1ファイターとしてナンバーワンの強さを誇る武尊選手が、これまで身体を酷使してきたことにより蓄積されていた怪我が原因で、格闘家として活動休止をすることを発表しました。
武尊選手は、過去に試合で拳・腰・膝に怪我をしており、さらに精神面でもうつ病やパニック障害という病気にかかっていました。
こちらの記事では、武尊選手の活動休止の理由となった怪我・精神病についてまとめました。
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武尊が怪我・精神病で活動休止を発表
2022年6月27日、武尊は那須川天心選手との試合「THE MATCH 2022」で那須川天心選手に敗退したことで、K-1のチャンピオンベルトを持っている資格はないとして、ベルトの返上と活動を休止することを発表しました。
「この10数年プロでやってきて、本当に酷使するやり方をやってきて、公表してないところもけがに悩まされ、それも含めて今回、格闘家として一回歩みをストップさせてもらい、休養させてもらおうかなと思います」
(引用:記者会見)
また、武尊選手は次の世代に引き継いでいくとして、一度ベルトを返上してK-1からは離れることにしたと言います。
さらに、武尊選手が活動休止を決めた理由として、怪我と精神病が関係していると明かし、「THE MATCH 2022」の試合の1週間前には、夜中に病院に運ばれたり、蹴りができなかったということも話しており、肉体的にもギリギリの状況で試合に臨んでいたことがわかりました。
武尊の活動休止理由の怪我と精神病とは?
武尊選手は格闘家としての活動休止を発表した理由は、公表していない部分で怪我数年前から、拳・腰・膝の怪我と、精神的な病気によって心身ともに負担がかかり過ぎているという現状を回復させるためと明かしました。
武尊選手が患っていた怪我と病気は以下の4つであることがわかりました。
- 拳、腱の断裂・骨が外れている状態
- 腰、腰椎分離すべり症
- 膝、内側靭帯損傷・前十字靭帯損傷
- 精神、パニック障害・うつ病
怪我や精神的な病気を患っているということを公表し、このままだと生活に支障が出てしまうということで、この後の人生を立て直すために心と身体を直せるようにという理由で、活動休止を決めたと明かしています。
武尊選手の怪我と病気についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
武尊の怪我:拳・腱の断裂
武尊選手は2021年5月24日に行われたレオナ・ペタス選手との試合の前から、1016年に骨折した右拳の古傷が完治していないことを明かしており、さらにこの時の試合で拳の靭帯を損傷していたことも発覚していました。
試合から1カ月経っても、右拳の痛みが試合の翌日と変わらないため検査などをした結果、拳の靭帯を損傷してることが判明したという。
(引用:スポニチ)
この時点では、那須川天心選手との試合は決まっていませんでしたが、万全じゃない状態の試合っていうのは見せたくないとしていましたが、天心選手がボクシングに行く前にどうしても試合をしたいという思いがあったので、拳の古傷は完治していない状況で試合に挑んでいたことになりますね。
武尊の怪我:腰・腰椎分離すべり症
武尊選手の腰の怪我である、「腰椎分離すべり症」は、背骨の本体である「椎体」と後ろ側で関節を構成している「椎弓」とが分離してしまった状態が腰椎分離症です。
この状態で放置されてしまうと、分離した部分の腰椎の安定性が失われ、上下の骨にずれ(すべり)が生じてしまいます。
武尊の怪我:膝・前十字靭帯損傷
武尊選手の膝の怪我である、「前十字靭帯損傷」は、大腿骨(ふともも)と脛骨(すね)をつなぐ靱帯で、急な方向転換や着地の際に膝をひねったり、伸ばしきったりして強い力が加わることで生じる靱帯損傷です。
武尊の精神病:パニック障害・うつ病
武尊選手は、これまで10年以上格闘家として試合に向けてトレーニングする中で、うつ病とパニック障害と診断されて精神面・メンタル面でも問題を抱えていたことがわかりました。
パニック障害は、特に身体の病気がないのに、突然、動悸、呼吸困難、めまいなどの発作(パニック発作)を繰り返し、そのため発作への不安が増して、外出などが制限される病気です。
これまでの試合で、負けていない自分に対して価値があると思っていた武尊選手は、負けられないという責任とプレッシャーの中で、恐怖と苦しさを抱えながら戦ってきたことで、精神的に負担をかけ過ぎていたのでしょう。
武尊の怪我の回復の期間は?活動休止時期はいつまでか予想!
武尊選手の活動休止の時期は、まだ明かされていませんが、一旦海外で暮らして人とか変わらずに自分自身と向き合い、病気を克服して戻ってくることがまず第一の目標としています。
怪我の回復にかかる期間
武尊選手が患っている腰の怪我・腰椎分離すべり症は1ヶ月ほどの期間で完治するそうですが、膝の前十字靭帯損傷は、スポーツ選手として復帰までに約8.3ヶ月ほどかかると言われています。
手術事態はすぐに終わるものの、その後のリハビリに時間がかかるので、半年以上は試合などで復帰できないと考えていた方がいいかもしれませんね!
精神病の治療にかかる期間
パニック障害は、薬を服用した効果が現れるまで1~2週間かかり、個人差はありますが、発作の再発を防ぐために1カ月~3カ月、症状が完全に消えてからその状態を維持する期間として半年~1年、そこから薬を減らして安定させていくのに半年から1年かかるそうです。
そのため、少なくとも2年ほどは薬を飲んで治療を続けていくことが必要になるようです。
しかし、武尊選手は活動休止中も、身体は動かしてトレーニングは続けていく、仕事やSNS更新も変わらず行っていくことを宣言していますので、その姿はSNSやYouTubeを通じて確認することができると思われます。